目の不快感にかっさマッサージ


Illustrated by 麦

ひと雨ごとにあたたかさが増し、春の訪れを感じられるころになってきましたが、花粉症に悩まされるシーズンでもあります。目のまわりに不快感がある方はかっさマッサージを試してみるのはいかがでしょうか。

かっさマッサージはかっさプレートで皮膚を摩擦して不調を改善する方法です。中国では古くから民間療法として親しまれており、かっさプレートの代わりにれんげやくし、貝がら、硬貨などが用いられることもあります。

目が乾く感じがする、目が疲れる、目頭がかゆくなる方には攅竹(さんちく)のつぼのあたりをかっさマッサージするとすっきりします。のぼせやめまい、目の下のくまや目のまわりのくすみが気になる方にもおすすめです。

攅竹の周りをくるくると軽く回転させます。右回り、左回りをそれぞれ5回転します。
攅竹に当てたかっさプレートを眉に沿わせるように上方へ流す動作を5回繰り返します。

顔にかっさをする際は石や土、特にめのうや翡翠のかっさプレートを使うのがよいです。石や土は五行の「土」に属します。肌には潤いが必要で、土は湿り気を生みます。ですから、れんげで代用する場合はプラスチックではなく、陶器(土)のれんげを用います。

また、皮膚を傷つけないようにクリームやオイルを多めに塗ってからかっさを行います。すべりが悪くなってきたらクリームやオイルを塗り足します。力を入れすぎると肌をいためますので、かっさプレートはやさしく、ゆっくりと動かします。気持ちがよいのでついやりすぎてしまいますが、こすりすぎないようにしてください。

<参照>
■邵輝、『レンゲで美顔―ゾーンで簡単!カッサ・マッサージ』、本の泉社