立春を迎えたとはいえ、まだまだ寒さが続くこの時期は、体を冷やさないことが大切です。
特に、寒さは足もとから入ってくるので、下半身を冷やさないことが重要で、くるぶしとすねを守ることがポイントです。
温灸で陽の気を補えば、冷えが体に入りにくくなります。
ぜひ大椎と風府に温灸をしてみてください。
体をあたためるには、陽脈の海と言われる督脈をあたためるのもよいです。
督脈は背骨を走っているので、背骨に沿って温灸器をいくつか置くと、督脈を効率よくあたためることができます。
体を内側からあたためるために、中国ではこの時期、ナツメのお茶をよく飲みます。
ナツメは気持ちを落ち着かせ、体に元気をつけます。
先日、春のイライラに柑橘類をおすすめしましたが、陳皮とナツメをお茶にするとよいです。
陳皮はミカンの皮を干したもので、食欲増進や消化促進、風邪の漢方薬として用いられます。
もうひとつのおすすめは、ナツメとショウガのお茶です。
ナツメとショウガの組み合わせは葛根湯でおなじみですが、からだをあたためるショウガの辛みとナツメの甘さがくせになります。