ひょうごリトルベビーハンドブック

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人口動態統計によると、出生数は低下傾向にあるものの、出生時の体重が2500グラム未満の低出生体重児の割合は1980年代から増加傾向にあり、2005年頃からは、およそ10人に1人の割合で横ばいが続いています。

低出生体重児は医療ケアが必要な場合も多く、ご家族を支えるためのサポート体制が各自治体で進められています。
兵庫県ではその一環として低出生体重児の育児をサポートするハンドブックを作成し、インターネットからダウンロードも可能です。

医療的なスケジュールや知っておきたいことが書かれているのですが、あわせて先輩の親御さんたちや支援者からのメッセージも掲載されています。

それらのほとんどが「赤ちゃんのお誕生、おめでとうございます」とまず、赤ちゃんの誕生を喜んでくれること、そして「いつでも遠慮せずに頼ってくださいね」と伝えてくれることは、不安を感じておられるご家族にとっては本当に励みになると思います。

そして、「赤ちゃんの発達と発育は個人差が大きく、それぞれのスピードで成長していきます」「ご家族だけで頑張りすぎず、たくさんの方の力を借りて、上手に息抜きしながら子育てしましょう」という言葉は、子育てをされている方すべてに届いてほしいメッセージであると思いました。

これから子どもを育てようとされているご家族や今、子育て中のご家族にも「みなさんには沢山の味方がいる」ということが伝わる社会であることを願います。

<参照>
兵庫県/小さく生まれた赤ちゃんの育児について、2023年3月15日
低出生体重児 保健指導マニュアル、みずほ情報総研株式会社、平成31年3月