厚生労働省が17日付で添付文書改訂を通知しましたが、その中でアセトアミノフェンの重大な副作用に「薬剤性過敏症症候群」を追記することが指示されています。
一般用医薬品のアセトアミノフェン含有製剤においては、使用上の注意の下線部分が追記になりました。
【改訂案】
相談すること
服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、歯科医師又は薬剤師に相談すること。
まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。
症状の名称:薬剤性過敏症症候群
症状:皮膚が広い範囲で赤くなる、全身性の発疹、発熱、体がだるい、リンパ節(首、わきの下、股の付け根等)のはれ等があらわれる。
薬剤性過敏症症候群は原因薬剤を使用して2週間以上経過してから現れるケースが多いとされ、症状が軽快するまで1カ月以上かかることもあります。
新型コロナの第8波が続く中、インフルエンザも流行期に入り、解熱剤の需要が急速に高まっています。
子どもや妊婦さんでも使用できるとして、アセトアミノフェンは市販の風邪薬にも使われていますので注意が必要です。
<参照>
■厚生労働省医薬・生活衛生局医薬安全対策課長、「使用上の注意」の改訂について 2023年1月17日掲載 アセトアミノフェン、クロピドグレル硫酸塩、ビスホスホネート系薬剤、ヒドロキシクロロキン硫酸塩、イマチニブメシル酸塩、経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン