東洋医学では個々の体質にあった治療を重視します。
不妊治療を受けておられる方によく見られる8つの体質があり、前編では「気虚体質」「陰虚体質」「宮寒体質」「陽虚体質」についてお話しました。
引き続き、後編では「瘀血体質」「湿熱体質」「多嚢胞体質」「湿寒体質」を紹介します。
5)瘀血体質
顔色や唇の色が暗い、痩せている、青あざができやすい、歯痛になりやすい、歯茎から出血する、肌が乾燥して荒れる、イライラしやすい、物忘れが多い、生理痛があるという特徴があります。
散歩やヨガなどの有酸素運動と寝る前の足湯がおすすめです。
あたたかく血を活性化させるものを食べましょう。玄米、黒豆、緑茶、海藻、ダイコン、ニンジンなどがよいです。サンザシ黒糖茶は血の汚れを取り、補います。豚肉や高カロリーの食べ物、過度な緊張を避けます。
6)湿熱体質
脂性肌でにきびができやすい、口臭がある、太っているか痩せている、眠気がある、のぼせやすい、便秘、目が充血している、舌苔が黄色く脂っぽいという特徴があります。
ランニングや水泳、登山など適度に汗をかく運動がよいです。
食事は薄味で軽めにしましょう。ハトムギ、トマト、キュウリ、インゲン、スイカ、セロリ、レンコン、金銀花茶、菊花茶がよいです。脂っこいものや辛いものは避けます。
7)多嚢胞体質
月経不順、無月経、肥満、冷え性、不妊症、毛深い、にきび、脂性肌という特徴があります。
足湯がおすすめで、ヨモギの葉や塩を加えるとより効果的です。
サムゲタンがおすすめです。当帰、ナツメ、鶏肉のスープは陰を養い、補腎します。
8)湿寒体質
舌苔が白い、手足が冷たい、むくみやすい、元気がない、すぐ眠くなるという特徴があります。ショウガの足湯やショウガ湯がよいです。