この写真は、我が家のザクロの木です。
今年も例年通りたくさん実がなっています。
ザクロは世界で最も古くから栽培されてきたもののひとつで、日本には平安時代に入ってきたと言われます。タネが多いので古くから豊穣のシンボルとされ、食べると子宝に恵まれると言われています。
東洋医学では、ザクロの形が卵巣の形と似ていることから、卵巣に元気をつける食べものとされます。ザクロに含まれるエストロゲン様物質がホルモンのバランス調整を助けます。また、抗炎症、抗酸化作用があるポリフェノールも多く含まれています。
漢方では、皮を慢性の下痢や脱肛に使います。
ザクロはのどの渇きを止める働きがあります。中国の上海では二十四節気に基づいて漢方薬や果物がブレンドされた漢方茶専門店が人気で、搾りたてのザクロジュースも楽しめます。
ザクロは種のまわりのゼリー状のところを食べます。種を出すのが面倒なのでジュースで飲まれる方が多いですが、有効成分を取るには、実を噛んで食べることをおすすめします。
YouTubeでもザクロについてアップしていますので、ぜひあわせてご覧ください。
<参照>
■田中修、『フルーツひとつばなし おいしい果実たちの「秘密」』、講談社