ナツメとショウガ


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東洋医学では冬は腎の養生を重視するので、黒色の食材を食べるとよいということはよく知られていますが、その中でも特にナツメは中国や台湾で食材や薬としてよく使われます。

中国ではナツメはイライラや不眠に効くということで、ナツメ茶を愛飲される方が多いです。ナツメがイライラに効くのは、東洋医学では「血が足りないと不安感を引き起こす」と考えられており、女性は月経や出産で血の不足がおきやすいですから補血作用があるナツメが重宝されているということです。ナツメ茶はその甘いやわらかな香りにも癒されます。

ナツメはショウガと一緒に使われることが多く、葛根湯にもナツメとショウガが含まれています。ショウガは風邪や頭痛、吐き気止め、利尿、解毒とたくさんの効能がありますが、この時期はやはりからだをあたためる働きに期待です。私は冬の冷え対策のひとつになべ料理をお勧めしていますが、そこに少しショウガとナツメを入れるとよいです。