妊娠初期に赤ちゃんの脳や脊髄を作る葉酸は、妊活中に必須の栄養素としてよく知られていますが、妊娠中も、産後も、そもそも人生を通してずっと積極的に取ってほしい栄養素です。
葉酸には造⾎機能を維持する働きがあり、細胞増殖に必要なメチオニンの生成を助けます。
葉酸はナツメに多く含まれます。
日本では甘露煮やお茶請けくらいにしか使われていませんが、お菓子にも料理にも使えるので、中国では家庭に常備されている食材のひとつです。もちろん生食もおいしいです。
葉酸は水溶性のビタミンBですので、具材としてスープで飲むのがおすすめです。
ナツメメニューを作ろうと意気込むよりも、いつも作っている汁物や煮物にナツメを一粒加えてみるところから始めると、味の調整がしやすく、続けることができます。
寒天でとじると料理にもデザートにも使えます。
ナツメ茶を濃いめに煮出して寒天でとじると、見た目も涼やかで、夏のデザートにもよいです。
YouTubeの「心がおだやかになる薬膳」ではビタミンBを寒天でとじる薬膳を紹介しています。ご覧いただけたら幸いです。
ただ、現実の葉酸摂取量は年々減少しており、推奨量を食事だけで満たすのは難しいのが現状です。
特に妊娠の可能性がある女性には、厚生労働省はサプリメントも組み合わせて葉酸を摂取することを推奨しています。サプリメントの使用も含めて、食生活を見直してみてください。