年を重ねるにつれて健康の大切さが身にしみます。
日本は世界でも指折りの長寿国家ですが、大切なのは心身ともに自立していること、いわゆる健康寿命を延ばすことです。
超高齢社会問題を背景に、昨今、予防医療が注目されています。
病気になってもいないのに医療にお金をかけることができるのは、余裕がある人だけだと言われることもありますが、病気になってからではお金も時間もかかり、そもそも治る保証がありません。
ですから、予防医療を重視するのは、十分に合理的です。
予防医療において、食は重要です。
私は薬膳についてもお話しますが、むずかしく考える必要はなく、旬の食材をよくかんで、腹8分目にとどめる、これだけでも十分、及第点だと思います。(実際に行ってみると、実はなかなかできていないことに気づきます・・・)
東洋医学には「未病を治す」、すなわち病気になる前に対応するという言葉があり、そのために長年、伝えられてきた知恵があります。
日々の積み重ねによって担保される健康は、お金で買うことができません。
予防医療のカギは知識と実行力ですが、そのひとつである知識をこれからもお伝えしていきたいと思います。