節分の大豆


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節分の豆まきには大豆が使われることが多いです。

豆は魔を滅する魔滅(まめ)という意味が込められ、邪気を祓うといわれますが、いろいろな症状も遠ざけてくれます

漢方では、黒大豆を発酵させた豆豉がよく知られています。消化促進や解毒、解熱、胸や胃のむかつき解消などに使われます。

近年の研究で、大豆サポニンに強い抗酸化作用があることや、大豆イソフラボンに女性ホルモンと似た働きがあることがわかってきています。

大豆イソフラボンは更年期障害や骨粗しょう症によいと言われていることからサプリメントがたくさん販売されていますが、食品安全委員会は特定保健用食品として摂取する大豆イソフラボンの上限値を設定し、妊婦や乳幼児、小児には推奨できないとしています。該当の方は食品の形で摂るのがよいと思います。

幸い、みそや醤油、豆腐、おから、湯葉、厚揚げ、高野豆腐など調味料や加工品も含めると、枚挙に暇がないくらいの大豆製品があります。

近年は健康食品として納豆や豆乳が海外でも注目されています。古くから日本の食卓には欠かせない大豆のパワーを取り込んで、季節の変わり目を乗り切りましょう。