今年もいろいろなチョコレートにワクワクする季節がやってきました。
バレンタインコーナーに並ぶ美しいチョコレートやめずらしいチョコレートは、見ているだけでも気分が高まります。
ドリンクとして飲まれていたチョコレートを固形にすることで持ち運びやすくしたり、口溶けをなめらかにするなど、よりおいしいチョコレートを作るためにたくさんの工夫がされてきました。
そのひとつにミルクチョコレートの開発があります。
ミルクチョコレート開発の立役者のひとりが赤ちゃん用の粉ミルクを開発したことで有名なアンリ・ネスレです。
油分が多いチョコレートにミルクを加えても、水分が多くてうまくなじまないため、ミルクの水分を取り除く必要がありました。そこでアンリ・ネスレはコンデンスミルクを使い、ダニエル・ペーターとミルクチョコレートを開発しました。やさしい味わいのミルクチョコレートは、チョコレート人気の火付け役として大きく貢献しました。
アンリ・ネスレは薬剤師ですが、コンチングを発明したロドルフ・リンツも薬剤師の息子です。
チョコレートがおいしくなることに貢献した人の中に薬剤師と関係のある方が多いのは、やはりチョコレートは元々薬として使われていたということと関係があるのでしょうか、興味深いところです。
<参照>
■ネスレ S.A.の歩み