恋の草 パンジー


Photo by 種類豊富

殺風景なころでも、鮮やかなパンジーの色彩が目を引きます。
寒さに強いパンジーは、この時期には貴重な彩りになります。

ラブグラス(恋の草)という異名を持つパンジーは、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』で、惚れ薬として使われます。
パンジーの花の汁を眠っている間にまぶたに塗ると、目が覚めて最初に目にした人に恋をしてしまうと言われますが、妖精パックのはやとちりで大騒動になり・・・というお話です。
ちなみに、パンジーの解毒剤はヨモギです。

ヨーロッパでは、血行を促し、炎症を鎮めるとして、皮膚病に使われてきました。
また、去痰や利尿の働きもあると考えられ、民間薬として重宝されてきました。

パンジーの花は食べることもできます。
味にくせがないので、料理からデザートまで幅広く使うことができ、色も種類が多く鮮やかで、添えるだけで食卓が華やぎます。
ただ、観賞用のものは農薬が心配なので、お店で買うときは食用であることを確認してから使用してください。

<参照>
パンジー、WELEDA