【運気論】三の気の養生法


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東洋医学には、五運(木・火・土・金・水)と、六気(風・火・暑・湿・燥・寒)の組み合わせで、気象と病気を予測する運気論という考え方があります。

2023年5月末から7月末の「三の気」の主気は「少陽相火」です。

少陽相火は少陽三焦と関連していますので、三焦を通じさせることが重要です。

三焦は体の中を流れる川のようなもので、胴体を上焦、中焦、下焦の三つに分け、あわせて三焦といいます。内は臓腑に、外は腠理(汗腺)につながります。

上焦は汗で水を出し、中焦は脾胃が消化をよくし、下焦は尿で水を出すことができれば順調ですが、今年は「火運不及」で少し涼しいので、腠理(汗腺)が閉じがちで上焦の水はけがよくないため、鼻水や咳に困る方が増えると思われます。

よく動いて汗をかくようにする、また、心兪(しんゆ)や膻中(だんちゅう)に温灸をするとよいです。