秋は辛味を活用


Photo by はむぱん

東洋医学には「春苦味、夏は酸味で秋辛味、冬は脂と合点して喰え」という言葉があります。

辛味を取り入れるのにおすすめの方法は、薬味を使うことです。

例えば、秋のサンマには大根おろしが合いますが、大根おろしの辛味成分は食欲を増し、消化を助けます。
刺身のつまやぶり大根など、大根は魚を食べる時の解毒にも適しています。

中国では脂っこいものを食べるときには、よく大根と一緒に食べます。

大根入り肉まんは定番料理のひとつですが、大根の去痰作用が肉の脂が体にたまるのを防ぎます。
涼しくなってつい食べ過ぎてしまう時期ですので、大根を一緒に食べて胃腸を守る工夫をしましょう。


Illustrated by フォーワテック・ジャパン

他にも辛味の薬味としてショウガ、ネギ、ニンニクなどがあります。
これらは漢方で胃腸薬としても使われており、日常的に使いやすいのも利点です。

「よくかんで腹八分」の基本は一年中、変わりませんが、秋は辛味の薬味を活用するのがおすすめです。

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